資本主義へのドーピング注入 4
それでも、政府の諸機能を保有するすべての人びとの絶対的、相対的な優位が増大していくにちがいないでしょう。
そしてついには、その優位を隠しきれなくなるにちがいありません。
それゆえ買収は社会の異議申し立てをどうして引き起こさないはずがありましょう。
そこでは税金逃れと新しい不正直がさらに正当化されるからです。
新しい《第3身分》の巨大な中核と、司令権力の小アーモンドとのあいだのこの緊張を感染させず、またこの緊張が寡頭政治の危険を自覚するようになった社会機構を動揺させないようにするには、いったいどうしたらいいのでしょうか。
われわれにはそれがわからないのです。
そうは言っても、最終的に消えていかないような累積的過程はありません。
累積的過程は、その厳密さを失うか、あるいはもはやその存在理由を見いだせないことによって、最終的に消えていくのです。
買収に対する闘争を積極的に押し進める政策を欠く場合には、豊かな社会においても、それ以外のすべての社会においても、社会的不平等は不可避的に増大し、この増大はやがて政治的な異議申し立てをもたらします。
この異議申し立ての方法は、われわれが慣れ親しんでいる方法とはあきらかにかなり異なったものとなりえるでしょう。
買収を実践する人びとが買収を再審に付す可能性に関して言えば、この可能性はさしあたりはだれも予測しえないような道徳的な方向転換を必要としています。